マンション購入失敗&成功体験記
~万子音亭(マンションテイ)A助の教訓~
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11.美しくリフォームされたマンションで感じた不安

マンション例11

今時のリフォームって凄いんです。

万子音亭がマンション探しを本格的に始めた頃、不動産屋さんから都心に近い閑静な住宅地にある古い物件を紹介されたんですヨ。

実は偶然なんだけれど、そのエリア、散歩したことがあり、そこに古くから建つマンション、以前から注目してたんです。築50年近く経つけれど、とにかく管理が行き届いていて、見ていて気持ちが良いのです!場所も閑静な住宅街で第1種低層住宅エリア。従って、周辺のマンションも3~4階建てがほとんど。とてもいい地域で憧れていたのデスが、その当時70平米の中古ですら、年収の5倍くらいに!良い物件が出たりはしていたけれど、ぐずぐずして決意できずにいたのです。

それが、当時、地価の上昇で、あっと言う間に年収の6~8倍に。もう買えましぇん。買い時を逃した!とはいえ、安かったころは当時住んでいたマンションのローンを払っていたので、購入は無理。やっぱり、こういうのはタイミングなんですよねぇ。(溜息)

ところが、紹介されたこの物件、70平米切るので、ちょっと狭いけれど、年収の3倍程度。これなら十分手が届きます。でも、なぜこんなに安いのかなぁ?

不動産屋さんに案内されてエントランスから中に。ちょうど水道管などの大規模改修をするとの案内が掲示板に貼ってあります。築50年近くたつ物件ですが、こうして手厚く保守をしているのですねぇ。

で、通路を歩いているとさすがに古さは否めず、「懐かしさ」を感じました。天井高も2mないでしょうネ。今時の体格の良い若者は頭をぶっつけてしまいそう。

また、部屋によって、通路側の面格子が古いものと新しい物が混ざっているのも気になりました。多分、部屋によって改修に応じたところと応じることができなかったところがあるのでは?つまり、改修に応じられない事情の方が結構いるということかなぁ。

で、目指す部屋は5階に。実際は1階が地下なので4階部分。このマンションは6階まで。

あれ? 6階???

そこで、気づいちゃたのデスヨ。

このエリアは第1種低層住宅地。ということはこの建物は違法?いや、「今現在建てれば」違法。たぶん、建てられた当時は合法だったのでしょうね。ということは・・・・

立て替えとなると今よりは階数を2~3階減らさなければならなくなっちゃいます。当然室数を同じだけ確保するとなると、一人当たりの部屋の持ち分は今の半分に。そのことに気づき、「!」となります。このあたりの説明、A不動産の担当者、Aさんはきちんと話してくれました。正直な人で安心。値段が安いのもそのあたりに事情がありそうです。

しかし、部屋に入ってみると驚きましたぁ!

内装のリフォームが自慢と聞いてたけど、ほんとに凄い。超モダンでピカピカ。すべてが最新の設備に。お風呂には浴室乾燥機まで。もう、見ていて惚れ惚れとしてしまいました!

でも、ちょっと「?」だったのは玄関外の通路に比べ床が「異様に」高いのデス。もしも年をとって車いすでの生活となると絶対アウト!

しばらく部屋を見て気づいちゃいました。床を底上げしたのは水周りの大幅な変更があったためのようなんです。通路側に2畳ほどの小さなスペースがあります。「サービスルーム」と銘打っていて「何だろう?」と思ったんですが、通路に出てお隣さんを見ると、よぉくわかります。湯沸かし器の煙突がそこから出ているのです。つまり浴室だったものを部屋に変更。で、浴室をリフォームの間取り上、全体の真ん中に、トイレと一緒に移しています。そこに乾燥機ということは、その送風も床を通ることに!

こうした大幅な変更、実際に使ってみると大丈夫なのかなぁ?まだリフォームは終わったばかりで誰も住んでないのです。ちょっと怖い気も。それにもともと天井高の低い物件なので、こうして床を底上げすると、頭上は相当に圧迫感が。

しかし、前からあこがれていた場所ならではの静寂な環境、そして緑豊かな眺め。これを毎日見ていたら心が安らぐだろうなと心は「ときめい」ちゃいますネ。

一方で、さすがに相当古い建物ですから、入り口はオートロックもなく、全般に薄暗い印象で、女性である万子音亭妻にはちょっとありがたくない面も。

しかも隣との部屋の境はコンクリートが入っていないようで、たたくとボコボコと空洞の音が響くんです。Aさんに尋ねてみると、すぐに通路に出て梁の大きさを確かめ、「そうですね。これはコンクリートは入っていないようです」との答え。うーーーん。

こう思います。

家探し、今度が最後になるでしょう。というのも自分の年齢から考えるとローンを組めるのもこれが最後。そうすると、やはり、ここでは先ほどの建て替えの話に見たように将来が不安。

この物件、とても魅力な立地と内装だったけど断ることになっちゃいました。

さ、ここでの教訓

・マンションの寿命は通常60年といわれてるんですネ。「もう建て替え時期だから古いものを買っても大丈夫、どうせ立て替えるから」という考え方もあるんですが・・・。立て替えには様々な条件があり、簡単じゃないです。場合によっては損をすることがあります。立て替えをあらかじめ見越して買うというのは難しいようですネ。

・相当古い物件にはそれなりのデメリットが。特にセキュリティ、暗さ、天井の低さ、壁の薄さなどなど・・・。さらに言えば耐震基準の何度かの見直し以前の建物ですから、その面での不安は大きいです。実際、この建物のタイプは一階部分がピロティになっていて、ピロティは地震に弱いということが良く指摘されているんっすよ。

・内装が立派でも大規模なリフォームの場合、どこか無理していないか・・・気になりマスよね。特に水回りは。

中古のメリットをたくさんあげてきた万子音亭ですが、「超」中古となるといろいろと気になる部分が出てくるのが正直なところ。やっぱり「ほどほど」の中古でないと難しいかな。

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